第8回 BEER Komachi

商店街に灯をともす国際色豊かなビアバー

泡盛子のクラフトビール放浪記

地下鉄東山駅にほど近い「古川町商店街」北側入口からすぐ。京都に数あるクラフトビール専門店の中でも指折りのユニークな立地です。
昔ながらの個人商店が多く残る商店街なので、日暮れ後に営業している店はわずか。提灯のあかりに誘われてクラフトビールを呑みに行くのも一興ではありませんか。
オーナーは、同じ商店街で町家一棟貸しの宿も営む田中正恵さん。「実は、もともとビールが苦手やったんです」 それがクラフトビールとの出合いで大きく変化。
「こんなにいろんな味わいが楽しめるなんて!と感動しましたね。それで、多くの人に知ってもらいたいと思って、このような店を作りました」

泡盛子のクラフトビール放浪記

現在扱うのは7タップ。特注冷蔵庫の側面にタップがずらりと並ぶ様子がクールです。
「味わいやビールの種類がかぶらないよう、まんべんなく扱うようにしています。ラガーやピルスナーといった軽めのもの、意外に人気のフルーツビールからどっしりとした黒ビールまで、7つの味を揃える感じですね。その中には必ず『京都醸造』のビールを1樽置くようにしています」
有名観光地に近く、宿泊施設も多い場所柄、国内外の観光客も多く訪れるのだそう。
そういう方々に京都のクラフトビールを呑んでもらえるのは嬉しいですね。
一人旅の客同士が偶然同郷で盛り上がったり、近所のおっちゃんと外国人旅行者が言葉の壁を越えて仲良くなったりという、小さな国際交流の場としても賑わっている様子。
「地元の人が観光客におすすめの場所を教えてあげたりしてね。そんな光景を見ていると、『そうそう、こんな場を作りたかった』って嬉しくなるんです」

泡盛子のクラフトビール放浪記

田中さんの「観光で限られた回数の食事をここでとってくれるんだから、京都らしいものを食べてもらいたい」という思いから、京野菜やお揚げなど、京都ならではの素材を使った料理も豊富に揃っています。夏はフィッシュ&チップスにハモを使ったりするのも京都らしくて素敵。
ほかにも、自家製燻製や旬のお造り、ビアフリッターやバーニャカウダといった洋食など、幅広い料理がスタンバイ。料理を目当てに来る客が多いのもうなずけます。
本日のお造り盛り合わせ1280円は、「祇園なら倍じゃきかないね」と驚くほどのお値打ちさ。この日は天然ブリや足赤海老といった高級素材も盛り込まれていました。

泡盛子のクラフトビール放浪記
泡盛子のクラフトビール放浪記

お造りにも合うと薦められた「大山Gビール ヴァイエン ホップ」は、自家栽培の生ホップを使ったフレッシュ感とホッピーさがなんとも爽やかな一杯。小麦の風味と清涼感が魚の脂をスッと流してくれていい感じです。
そして「京都醸造 一意専心 ベルジャンIPA」は、安定のおいしさ。

泡盛子のクラフトビール放浪記

枝豆やししゃも、豚レバーにカマンベールチーズという酒呑み泣かせな素材を集めたくん製盛り合わせ870円と相性バッチリ!
食中酒としてのクラフトビールの魅力にも開眼できること請け合い。
ぜひ、お腹を空かせて訪れてください。

クラフトビール料金
S(284ml)700円
L(473ml)1080円

店舗情報
店舗情報
  • ビア小町
  • 京都市東山区八軒町444
  • 古川町商店街
  • 075-746-6152
  • 17:00~22:30LO
  • 定休日は火曜日
店主からひとこと

店主からひとこと

ビールが苦手だと思っている方ほど、ぜひ呑んでみてほしいですね。
女性1人でも安心して来ていただける雰囲気なので、気負わずにふらっと立ち寄ってください。

泡盛子のクラフトビール放浪記

☆泡からひとこと☆

フルーツビールや、注目のサワービール(酸っぱいビール!)が呑めるのがいいですね。それとアテの豊富さとレベルの高さは見逃せません。あれもこれも食べたくなりますよ!

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