『京都BAL』の南側の筋を河原町から木屋町へ抜ける道中、夕暮れ時になると登場するのが『ノキシタエディブルガーデン』です。まさに軒下を間借りしているかのようなミニマムな空間に店員さんが一人。対面販売でお酒やフードを売るスタイルが縁日の屋台を思わせ、テンションが上がります。
扱うクラフトビールは1タップで、季節限定品が主軸。伊豆のマイクロブリュワリー「反射炉ビール」、名古屋初のクラフトビール醸造所「ワイマーケット」など、個性的な造り手のビールがほぼ2、3日おきに登場します。
「1タップのみだからこそ、その時季においしいビールをピンポイントで提供できるんです」と、オーナーのノキシタさん。
クラフトビールは、ごく一部を除いて1杯なんと500円! これは破格ではないでしょうか。正直、お財布に余裕があるときじゃないとクラフトビールは楽しめないと思っていたので、個人的にも嬉しい設定です。「500円なら、クラフトビールを知らない人でも『ちょっと試してみようかな』って気になるでしょ? どんなんか飲んでみよう→おいしいやん! という感じで、気軽にクラフトビールの入口に立ってもらえたらいいなと」。
なるほど〜。確かに、構えずサクッと飲むにはこの屋台風の空間はぴったりですね。ただの板のように見えて意外に使えるカウンターがあれば、そこはもうビアバーですわ。
ビールのお供に忘れちゃいけないのがホットドッグ500円。ノキシタさんの知人が作るソーセージがとってもおいしかったことから、「これでホットドッグを作ろう!」「それならおいしいビールも一緒に!」という流れで現在のスタイルが生まれたのだそう。
ハーブやスパイシーを効かせたソーセージもさることながら、料理人から強い指示を受ける『花籠パン』に特注するという軽い食感のフォカッチャがまた旨い。肉汁弾けて、肉の旨みがブワッと広がるソーセージを受け止め、生地のほのかな塩気でビールを進ませるナイスコンビネーション! これは絶対に一人1本頼んでかぶりつくべし。
鴨川にも近いため、ビールとホットドッグをテイクアウトして川辺で楽しむのもおすすめです。ただし、すぐにビールをおかわりしたくなること必至なので、フットワークの軽いパシリ担当がいない限り、あらかじめ2杯買っておくのがベターかも!?