河原町通から六角通を西へ入った1筋目の角。細い階段を上がった先にあるのは、真っ白い空間がシャレオツなバー空間。15時から営業しているので、昼間はたっぷりと射し込む自然光のもとでビールが味わえます。
オーナーは木屋町のバーで長く務めていた大野政彦さん(好角家)。前店からのお客さんも多く、ここで初めてクラフトビールに出合ったという人も少なくないそうです。樽生ビールは6~8種類。基本的に、自ら足を運んで造り手の人柄にも触れたブリュワリーのものだけを扱うというのが人情味あって素敵。「クラフトビールには特に造り手の人柄が出ますね。栃木の『うしとらブルワリー』さんは"真面目にふざける"というのがコンセプトで、毎週違うビールを造るんです。自分たちも楽しみつつ、しっかり美味しいものを造っている姿勢がすごく好きで」とニコニコ。
「クラフトビールはゆっくり時間をかけて飲むものだから、しっかり冷やしておくと温度が上がる過程で3段階くらいの違う味が楽しめますよ。だからうちではあえて低めの温度で提供しています」。なるほど、それを意識して飲むと一歩深く魅力に触れることができそう! この日飲ませてもらった「うしとらおかげさまセッション」は、始めはシュワリッとライトな爽快感、のちにホップのほろ苦さや微かな甘味が余韻で追いかけてきて、飲み終わる頃にはもう一度それを繰り返したくなる感じでした。
大野さん渾身の「シャイニング麻婆豆腐」900円や、国産豚を使った「社長の生ハム」 600円~など、ビールを進ませるアテも充実。ぜひとも明るいうちから飲んだくれてみてください。